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― 日本社会が抱える“美”の固定観念と健康リスク ―

痩せすぎ信仰から自由になろう

当養成コースの卒業生から、
実際のクライアントとのやりとりでこんな相談があったと共有してもらいました。

「友達から“すごく痩せてて羨ましい”って言われるんです。でも、健康診断ではBMIが高いと指摘されて…実際、疲れやすいし生理も乱れがちです。」

見た目はスリムでも、体の中では健康リスクが進行している
こうしたケースは、決して珍しくありません。

それでも日本ではいまだに「細い=美しい」という価値観が強く残っています。雑誌やSNSでは「短期間で−◯kg」「食べないで痩せる方法」といった情報が溢れ、痩せることこそ美の条件であるかのように刷り込まれています。

しかし、痩せすぎは決して理想ではなく、むしろ大きな健康リスクを伴うのです。

痩せすぎがもたらすリスク

痩せすぎると体の中では様々な不調が起こります。

生理不順・無月経
体脂肪が不足するとホルモンが乱れ、生理が止まることもあります。将来的に不妊の原因になる可能性も。
骨粗しょう症
ホルモン低下で骨密度が落ち、若いうちから骨折リスクが高まります。
免疫力の低下
必要な栄養が不足すれば風邪をひきやすくなり、慢性的な不調にもつながります。
筋力・体力の低下
筋肉が不足すると代謝が落ち、かえって太りやすく疲れやすい体に。
生命の危険
過度なダイエットや摂食障害は、最悪の場合、命に関わることもあります。

一見「理想的」に見える体型の裏で、心身が悲鳴を上げているケースは結構あります

日本社会に根強い“痩せ信仰”

なぜ日本では「痩せ=美」という考えがここまで根強いのでしょうか。

メディアの刷り込み
痩せたモデルや芸能人が理想の姿として繰り返し描かれ、若い世代に強い影響を与えています。
同調圧力
「痩せていないと可愛くない」「太っているのは自己管理できていない」という偏見が残り、人を追い込みます。
文化的背景
“華奢=美”という価値観が世代を超えて受け継がれています。

しかし現場で実際に指導していると、見た目は痩せているのに体脂肪率が高く、筋肉が不足している「隠れ肥満」の方に出会うこともあります。逆に、数字上は標準体重でも筋肉がしっかりついていて健康的に動ける人もいます。
つまり、外見や体重だけで健康は判断できないのです。

健康的な体の条件とは?

「健康的な体」は、ただ“細い”ことではありません。

🗣️適度な体脂肪
脂肪は女性ホルモンや妊娠・出産に欠かせない重要な要素。
🦾バランスの取れた筋肉
姿勢を支え、代謝を高め、日常を快適にします。
❤️心身のエネルギ
朝すっきり目覚められるか、集中できるか、気持ちが安定しているか。これが本当の健康の指標です

つまり、体重計の数字や他人の評価ではなく、自分の体が心地よく動けているかどうかが大切なのです。

自分らしい体を育てるために

Screenshot

痩せることをゴールにするのではなく、「自分らしく動ける体」を育てましょう。
•必要な栄養を摂り、食べることを怖がらない
•運動はカロリー消費のためではなく、体の機能を整えるために行う
•姿勢や呼吸、日々の疲れやすさなど“体の声”に耳を傾ける
•SNSの理想像ではなく、自分自身の変化に目を向ける

これらの積み重ねが、健康的で美しい体をつくります。

まとめ

痩せすぎは美ではなくリスクです
下っ腹が少し出るのも、脂肪があるのも、骨盤の構造・内臓の配置・ホルモンの働き・健康維持のための自然な現象

「痩せなきゃ」と思い込み続けるのではなく、自分らしく生きるための体を大切にしましょう。

死ぬまで付き合っていくのは自分の体です。だからこそ、しっかり守ってあげましよう。

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この記事を書いた人

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