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ピラティスは脳卒中(ストローク)後のリハビリに役立つのか?

ピラティスの効果については、これまで何度もお伝えしてきました。
ヒップラインを整えたり、背中を強くしたり、体を引き締めたり、
それがピラティスの魅力であることは、すでに多くの方がご存じでしょう。

しかし、ピラティスは脳卒中(ストローク)後の身体リハビリにも有効であることをご存じでしょうか?!

これは感覚的な話ではなく、科学的にも裏付けられています。

2017年、韓国で行われた研究では、
脳卒中後のリハビリにピラティスを取り入れたグループと、
従来の理学療法のみを行ったグループを比較する実験が行われました。

ピラティスを行ったグループは、
・週2回
・60分のピラティスセッション
・12週間継続
という条件で、通常のリハビリと並行して実施。

その結果、身体的・社会的・心理的すべての面で、統計的に有意な改善が確認されました。
特に、身体・精神・社会的指標においては、対照群と比較して最大50%の改善が見られたのです

では、なぜピラティスが脳卒中後の回復に役立つのでしょうか?

目次

脳卒中(ストローク)とは何か?

一般的に「脳卒中」と呼ばれるものは、医学的には
Cerebrovascular Accident(CVA:脳血管障害)と呼ばれています。

血管(vascular)=血液循環
脳(cerebro)=脳機能

つまり、脳へ酸素を運ぶ血管が詰まったり、破れたりすることで起こる障害です。

脳卒中の大きな後遺症のひとつが、
脳と身体のコミュニケーションがうまく取れなくなること

統計的には、脳卒中を経験した方の50%以上が、何らかの麻痺や運動障害を抱えると言われています。

ここで、ピラティスが重要な役割を果たします。

ピラティスが脳卒中リハビリに適している理由

ピラティスはもともと「コントロロジー(Contrology)」と呼ばれ、
回数をこなす運動ではなく、コントロールと意識を重視するメソッドです。

一つひとつの動きを丁寧に行い、
「どの筋肉を、どのように使っているか」を感じながら進めていきます。

この特徴が、
脳と筋肉をつなぐ神経回路の再教育に非常に適しているのです。

ピラティスを行うことで、
・身体の左右差への気づき
・筋肉の使い方の再認識
・バランス感覚の向上
が促され、結果として柔軟性や安定性の改善につながります。

ピラティスと歩行(ゲイト)の改善

脳卒中後、多くの方が悩むのが「歩き方の乱れ」です。

弱くなった筋肉を使えず、
一部の強い筋肉に頼ることで、
かえって非効率で不安定な歩行パターンが固定されてしまうことがあります。

ピラティスでは、
・体幹
・背骨まわり
・骨盤周囲
といった、歩行の土台となる筋肉群を丁寧に鍛えていきます。

これにより、
姿勢の安定 → 重心のコントロール → 歩行の改善
という良い循環が生まれ、リハビリの質そのものが高まります。

ピラティスと呼吸の再教育

呼吸もまた、脳卒中後に乱れやすい機能のひとつです。

横隔膜の筋コントロールがうまくいかなくなることで、
非同期呼吸(浅く不安定な呼吸)が起こることがあります。

これは、
・姿勢の崩れ
・歩行の不安定
・心拍数の上昇
といった二次的な問題を引き起こします。

ピラティスでは、常に呼吸と動きを連動させます。
動きを急がず、深く、ゆっくりと呼吸を行うことで、

・姿勢の改善
・血中酸素濃度の向上
・血圧の安定

といった、脳卒中後の回復に非常に重要な効果が期待できます。

柔軟性の回復と自立へのサポート

柔軟性の低下は、脳卒中後の大きな課題です。

研究でも、

柔軟性エクササイズは、筋緊張(痙縮)を緩和し、可動域を広げ、関節拘縮を防ぐ
と報告されています。

柔軟性を取り戻すことは、
単に体が動くようになるだけでなく、
日常生活への自立を取り戻す大きな一歩になります。

ピラティスによる安全なストレッチと可動域トレーニングは、
廃用性萎縮(動かさないことで起こる筋力低下)を防ぐ点でも有効です。

クリニカルピラティスの重要性

脳卒中後のピラティスは、必ず専門知識を持つ指導者のもとで行う必要があります。

クリニカルピラティスとは、
・理学療法的知識
・解剖学・運動学
・ピラティス指導スキル
を併せ持つ専門家が、完全個別対応で行うピラティスです。

一人ひとりの状態に合わせ、
「今、何が必要か」を見極めながらプログラムを組み立てます。

このアプローチは、
脳卒中だけでなく、
・重度の腰痛
・脊柱アライメントの問題
・長期臥床による筋萎縮
など、幅広いケースで活用されています。

まとめ:ピラティスは“回復の可能性”を広げる選択肢

ピラティスは、見た目を整える運動だけではありません。
身体と脳を再びつなぎ直すための、非常に理にかなったメソッドです。

脳卒中後のリハビリは、時間も、忍耐も必要です。
だからこそ、怖がらせず、無理をさせず、
それでも確実に前へ進める方法が求められます。

適切な専門家のもとで行うピラティスは、
回復の可能性を広げ、生活の質を高める大きな力になります。

ピラティスの可能性は、まだまだ奥深く、何百年先も引き継がれるものと
私たちは、そう確信しています。

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この記事を書いた人

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