ピラティスと脂肪燃焼の真実
ピラティスといえば、「体幹強化」「姿勢改善」「柔軟性アップ」という印象が強いですが、
実際にダイエットや脂肪燃焼にも効果があるのでしょうか?
リフォーマー・マット・HIITピラティスなど、さまざまなスタイルがありますが、
果たしてピラティスは“痩せる運動”としても効果的なのか?
今回はその真実を解説します。
まず理解しておきたい「体重が減る仕組み」
基本的に、体重が減るメカニズムはシンプルです。
消費カロリーが摂取カロリーを上回ること(カロリー赤字状態)
運動、筋肉量アップ、そして食事のバランスが鍵になります。
ただし「痩せる=カロリーを減らす」ではありません。
本当に大切なのは、健康的に代謝を高め、エネルギーを効率的に使える身体を作ること。
そのプロセスの中で、ピラティスが果たす役割を見ていきましょう。
ピラティスの消費カロリーはどれくらい?
「ピラティスはあまりカロリーを消費しない」という声を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、それは誤解です。ピラティスも十分にエネルギーを使う運動です。
| ピラティスの種類 | 消費カロリー(1時間あたり) | 主な効果 |
|---|---|---|
| マットピラティス(低強度) | 約170〜250kcal | 体幹安定・姿勢・柔軟性 |
| リフォーマーピラティス(中強度) | 約250〜450kcal | 全身の引き締め・筋力強化 |
| HIITピラティス/ダイナミックフロー(高強度) | 約350〜600kcal | 脂肪燃焼・心肺機能UP |
ランニングやHIITほどの消費量ではないものの、
ピラティスの最大の魅力は「長期的な代謝向上」にあります。
ピラティスが脂肪燃焼を助ける4つの理由
① 筋肉量を増やし、基礎代謝を上げる
ピラティスは抵抗運動を利用して「しなやかな筋肉(=代謝を上げる筋)」をつくります。
特に腹部・臀部・脚の筋肉を中心に働かせるため、
安静時でも脂肪を燃やしやすい体質に変化していきます。
研究によると、筋肉を鍛える運動を継続することで
基礎代謝が最大15%向上すると言われています。
② 姿勢改善とコア強化で「効率的に動ける身体」に
体幹が安定し、姿勢が整うことで、歩く・走る・立つなど
日常のあらゆる動作でエネルギー効率が上がります。
つまり、ピラティスで鍛えた体は、
他の運動でも“より多くのカロリーを消費できる身体”になるということです。
③ ストレスを減らし、ホルモンバランスを整える
ストレスが続くと「コルチゾール」というホルモンが増え、
脂肪を溜め込みやすくなります。特にお腹まわりに影響しやすい。
ピラティスは呼吸と集中を重視する“動く瞑想”。
副交感神経を優位にし、コルチゾールを安定させ、
ストレス太りを防ぐ効果が期待できます。
④ 血糖コントロールと脂肪代謝をサポート
ピラティスにはインスリン感受性を高める働きがあります。
これは、血糖値の乱高下を防ぎ、
脂肪が蓄積されにくく、エネルギーを効率よく使う体に導くものです。
抵抗を使う動きが多いピラティスは、
体の中で“燃焼の回路”を活性化させる科学的に優れたトレーニングです。
ピラティスだけで痩せることはできる?
結論から言えば、ピラティス単体での劇的な減量は難しいです。
しかし、「長く続く理想の体をつくる」には最適な方法
理想的なダイエットの組み合わせは以下です👇
- ピラティス:体幹・筋力・代謝アップ
- 有酸素運動(ウォーキング・ラン):脂肪燃焼・心肺機能強化
- 栄養バランス(高タンパク・全食品):筋肉維持と代謝維持
- 睡眠・ストレス管理:ホルモンバランス安定
ピラティスはその“土台”を支える存在。
身体を整えることで、他の運動や食事管理の効果を最大化します。
効果を高めるピラティスの取り入れ方

- 週2〜4回のリフォーマーセッションで筋肉を引き締める
- HIITピラティスで心拍数を上げ、燃焼効率を上げる
- 毎日8,000〜12,000歩のウォーキングを習慣にする
- タンパク質を体重×1.2〜2g摂取し、筋肉を維持
- 7〜9時間の睡眠で回復と代謝の正常化、脂肪燃焼UP
ピラティスは“痩せる”を超える運動
ピラティスは体重を減らすための運動ではなく、
脂肪が燃えやすく、疲れにくく、姿勢が美しい身体をつくるためのトレーニングです。
痩せるためにピラティスを始めても、
続けるうちに「体が整って気持ちが安定する」ことに気づくはずです。
それが、真の“REBORN”=再生の始まりです。


