キャデラック(Cadillac)は、ピラティス創始者ジョセフ・H・ピラティスによって開発された、最も多機能で補助性の高いピラティスマシン
ベッドのような形状に金属のフレーム(タワー)が付いた構造で、100種類以上のエクササイズに対応可能
キャデラックの主な構成パーツと役割

パーツ名 | 概要・使用目的 |
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トラピーズバー(Trapeze Bar) | 上部に吊り下げられた可動バー。主に脊柱の牽引・ぶら下がり運動・体幹強化に使われる。スプリング付き。 |
プッシュスルーバー(Push Through Bar) | 上または下から押したり引いたりして使うバー。肩・背中・体幹の強化、脊柱の柔軟性に効果的。 |
ロールダウンバー(Roll Down Bar) | 胸椎の柔軟性UP、腹筋群活性化に使う木製バー。胸式呼吸や体幹連動にも活用。 |
アームスプリング/レッグスプリング | それぞれ腕・脚にスプリングを装着して使う。肩の安定性・股関節の可動域UP・インナー強化に有効。 |
ストラップ類(Loops, Handles) | 手首・足首に装着して、腕・脚の強化・可動性UPに活用。補助的にも使用される。 |
フレーム&サイドレール | フレームにスプリングやバーを取り付けるための支柱部分。安全性を確保しながら垂直・水平方向の抵抗運動を可能にする。 |
キャデラックを使う目的とメリット
✔︎ 1. 可動域を安全に広げる
スプリングやバーのサポートによって、体に負担をかけずに関節の可動域を拡大できる。
✔︎ 2. 脊柱・肩甲骨のアライメント改善
Roll DownやPush Throughの動きで、姿勢改善や猫背・巻き肩の改善に効果がある。
✔︎ 3. 体幹の安定性を高める
四つ這いやぶら下がり動作、スプリング抵抗下でのトレーニングにより、インナーマッスルの活性化と軸の安定が促される。
✔︎ 4. リハビリ・高齢者にも最適
寝たまま・座位で行える種目が多いため、柔軟性や筋力が不足している人でも安全にトレーニング可能。
✔︎ 5. 筋膜リリースや呼吸の補助
ストラップやバネの使い方次第で、リリース・ストレッチ系種目の精度が上がる。
特徴 | 内容 |
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多機能性 | 1台でリフォーマー・マット・チェアの要素をカバーできる |
サポート力 | スプリングとバーで補助され、動きの質を保ちやすい |
中心軸の感覚がつかみやすい | 重力方向に対して真っ直ぐ動く感覚が身につく |
空中動作も可能 | トラピーズを使った宙吊り系の動作で体幹の反応を高める |
代表的なキャデラック種目(参考)
種目名 | 主な効果 |
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Roll Down | 胸椎の分節・腹筋活性 |
Push Through Front / Back | 肩甲骨の安定・胸郭の動き |
Tower | 脊柱の柔軟性+腹圧強化 |
Monkey | ハムストリングスの伸展・脊柱の可動性 |
Teaser Series | 体幹コントロール・全身の連動性 |
Hip Rolls | 骨盤・腰椎の分離・安定性向上 |
Arm Springs / Leg Springs | 上肢・下肢の強化と関節コントロール |
- 運動初心者/高齢者/リハビリ中の方
- 産後ケア/骨盤矯正
- 体の可動域が狭い人(肩が上がらない、腰が硬いなど)
- 姿勢改善や慢性不調(猫背・反り腰・肩こり)のある人
- ピラティスインストラクターとして補助技術を磨きたい人
- リフォーマーでは難しかった動きの“前段階”から取り組みたい人
- マットで難しい動き体現できなかった人
“今の自分に合った方法”で段階的にアプローチできるのがピラティスの魅力💪
養成スクールや現場指導でも、この“補助力”が大活躍しています◎